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KNOPPIX 3.3 Hard Disk Installation

KNOPPIX をハードディスクにインストールする手順です。この手順では、KNOPPIX 日本語版に採用されているインストーラーについて説明しています。同じV3.4版といっても、 (20040520)版とその後にリリースされた(20040629)版を比較すると、インストーラーが改良され若干の変更が加えられていますので、注意 してください。

以下、KNOPPIX V3.3(20040220)版 日本語版をハードディスクにインストールした場合(例)を説明します。

注意! このページの手順は knoppix-installer を使用した場合ですから、 KNOPPIX 3.3 以降でのみ利用可能な方法です。それよりも以前のバージョンでは提供されていません。

1.デスクトップの左下にある 「K アイコン」から、> KNOPPIX > Root Shell と選択します。
root のコンソール画面が表示されます。

2.次のコマンドを入力して、リターンキーを押します。

 # knoppix-installer

3.「このスクリプトは、Knoppix を Hard Disk へインストールするものです。このバージョンは、まだ開発中のものです・・・。」というメッセージが表示されるので、確認のうえ OK を押します。

4.次のような一覧が表示されます。(使用している環境によっては、表示される項目が次とは異なる場合があります。)

 1.インストールの設定 (新しい設定を作成します)
2.インストールの開始
3.パーティションの設定 (ハードディスクを分割)
4.設定の読み込み
5.設定の保存
6.終了

5.新たにインストールを行うとき、多くの場合は上記一覧から「3.パーティションの設定」を選択します。

QTParted (v0.4.1) というインストーラーが起動します。QTParted は Partition Magic のクローンです。
グラフィカルにパーティションのサイズ変更や削除などを行なうことができます。

Linux 用の swap パーティションも作成する場合には、任意にその分だけ差し引いて基本領域の数値を入力します。
例えば、10GB の領域を充てることができる場合で、swap パーティションを 512MB に設定する場合、10GB-512MB=9.48888MB という計算になりますが、9400 としておよその数値を入力しても問題ありません。

パーティションの種類は、次の5つの中から選べます。

 ext2
ext3
fat32
fat16
jfs
linux-swap
ntfs
reiserfs
xsf

Linux 用の基本領域を作成する上で注意すべき点として、

6.パーティションの設定が済んだら、メニューの項目から ファイル > 確定 を選んでを実行します。

「全ての変更を確定します:全てのデータは消えます」というメッセージが出るので、確認のうえ Yes を押します。

7.パーティションの作成が自動的に開始されます。

作業経過状況は、進捗バーで表示されます。「作業は成功しました。」とメッセージが表示されたら、 OK ボタンを押します。

8.引き続いて、 swap パーティションを作成します。

先の例では swap 領域のサイズを 512MB に設定しています。

パーティションの種類から Linux swap を選び、サイズを 512MB に指定して確定させます。 swap パーティションのラベルは自動付加されます。

作成が完了すれば、ファイル > 終了 で作業画面を終了します。

9.すぐに自動的に、元の一覧画面に戻ります。その中から「1.インストールの設定」を選んで OK を押します。

10.KNOPPIX をインストールするパーティションが表示されるので、正しければ Next を押します。

ラベル名(hda*)が合っているかよく確認してください。

11.次に、システム名の設定をします。ここでは適当な名前を付けておきます。(例: name surname)

この名前は、初期ユーザー作成に使用されます。入力が済めば、Next を押します。

12.ユーザー名を入力します。好きなユーザー名(例:roroot)を入れて、Next を押します。

13.ユーザーのパスワードを設定し入力します。確認のため2回入力してから、Next を押します。

14.管理者(root)用のパスワードを設定し入力します。確認のため2回入力してから、Next を押します。

15.ホスト名を設定します。そのパソコンの名前になります。(例:box)

16.ブートローダー (lilo) を入れる場所を指定します。

多くの場合、Master Boot Record を選ぶことになります。

17.システムのタイプを設定する画面になります。ここで、システムの種類を選びます。

どちらかを選択したら、 next を押します。

18.最初の一覧画面に戻ります。この中から、「2.インストールの開始」を選びます。

19.「これらの設定で実行してもよろしいですか?」というメッセージが表示されます。

これでよいのであれば、 Next を押します。

この画面は、インストール直前の最終確認の画面です。インストールの設定に関する変更を希望するときは、 この画面をキャンセルし
元に戻って再度設定し直してください。 Next ボタンを押すと、取り消すことはできません。

20./dev/hda* の初期化が開始され、続いて CD からハードディスクへのコピーが行なわれます。そのあいだの経過状況は、進捗バーで表示されます。

ここでの一連の所要時間は、およそ20分以上かかります。やがてインストールは、自動的に完了します。完 了した時点で、ブートディスク作成の画面に切り替わります。

21.ブートディスク(起動用ディスク)を作成をするかどうか尋ねられます。

作成を希望する場合は、 フロッピーディスクを挿入して Yes を押します。

22.「インストール成功」の画面が出ます。

「ハードディスクに Knoppix を入れることに成功しました。」というメッセージが表示されます。

23.システムを終了させます。 Root Shell は、 exit で閉じ、ログアウトします。

正常に終了できれば CD が自動的に排出されるので、忘れずに取り出してからリターンキーを押します。これでパソコンの電源が切れます。

24.再び、パソコンの電源を入れます。途中でログイン画面が表示される場合には、登録したパスワードを入力します。

25.パソコンが完全に起動したら、 KNOPPIX を使い始めることができます。

「17.システムのタイプ設定」で、debian 形式のシステムを選択している場合には、「 KDE へようこそ」という画面が現れるので、お好きな設定を選んでください。

参照


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