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Red Hat Linux に関するFAQ

  • Red Hat Linux に関するFAQ。
    • インストールの手順を教えてください。
    • 日本語ドキュメント及びマニュアルはありませんか?
    • Red Hat Linux 10 は出ないのですか?
    • Red Hat Linux のサポートが切れてしまったのですが、今後どうすればいいのでしょう?
    • Red Hat Linux 9 を入れたいんだけど、どれをダウンロードすればいいの?
    • Red Hat Linux 8.0, 7.3 などの以前のバージョンは現在でも入手可能ですか。
    • 「日本語版」や「英語版」が見つかりません。
    • XMMS で MP3 が聴けません。
    • Red Hat Linux 9 で Real Player 8 がうまく動きません
    • Red Hat Linux でセキュリティ設定を変更したいのですが
    • Display Manager を変えたい
    • Red Hat Linux 9 のインストール時に fdisk を使いたい。
    • 日本語入力ができなくなります。(kinput2 が死にます)
    • 前は使えていたユーザ名が使えなくなってしまいました。
    • コンパイル時に gcc: command not found と怒られます。(GCC を後から入れたい)
    • 初めて起動しました。やたら重いんですが。
    • インストール時に問題が発生して作業が続行できません。
    • Red Hat Linux 9 で再起動すると ADSL がしばらくの間つながらなくなってしまいます。
    • Open Office.org の最新日本語版 (1.1.4) を使えるようにしたい。
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インストールの手順を教えてください。

各バージョン毎に入門ガイド・インストールガイド・カスタマイズガイド などが揃っています。例えば、Red Hat Linux 9 についての詳細な説明は Red Hat Linux 9 インストールガイド(HTML) にあります。実際のグラフィカルな作業手順は同じ Anaconda インストーラを使っている Fedora Core のインストール とほとんど同じなので、次の関連項目も参照してください。

  • Fedora Core のインストールの手順を教えてください。

ただし Red Hat 社からの正式なサポートは終了しているので、今更新規導入は止めておいた方が無難でしょう。導入する場合には、Fedora Legacy サポートや 有償のテンアートニのサービスなどに移行すると良いかもしれません。詳しくはこ ちらを参照。

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日本語ドキュメント及びマニュアルはありませんか?

Version 9 (Shrike) [Red Hat Linux 9 のことです] では、レッドハット社が以下の大変分かり易いドキュメント及びマニュアルを用意しています。

  • Red Hat Linux 9 入門ガイド(HTML Tarball)
  • Red Hat Linux 9 インストールガイド(HTML Tarball)
  • Red Hat Linux 9 カスタマイズガイド(HTML Tarball)
  • Red Hat Linux 9 参照ガイド(HTML Tarball)

RHL 9 以外のバージョンに関しては http://www.redhat.co.jp/support/doc/ ページから探してください。

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Red Hat Linux 10 は出ないのですか?

Red Hat Linux 10 は Severn というリリース名で公開テストされてきましたが、Red Hat 社から「製品版」として発売される可能性は既にありません。Red Hat Linux 9 が個人ユーザー向けとして発売された最後のリリースとなりました。今後 Red Hat 社から販売される Linux ディストリビューションは Red Hat Enterprise Linux (以下 RHEL) のみとなります。RHEL は有償のディストリビューションで、毎年料金を払って契約しなければ利用できません。

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Red Hat Linux のサポートが切れてしまったのですが、今後どうすればいいのでしょう?

Red Hat Linux は最終バージョンの 9 まで、すべて Red Hat 社からのアップデートパッケージの提供は終了しました (RHL9 は2004年4月に終了)。今後セキュリティホールやバグが発見されても Red Hat 社は何も対応を行ないません。

  • http://www.redhat.co.jp/software/old_products/

今後についてはいくつかの選択肢があります。下記を参考にして決めてください。

  1. Red Hat Enterprise Linux (AS, ES, WS, Desktop) に移行する。

    Red Hat Linux と同様に品質が高くサポートも充実しているのですが、サポート費用がけっこうな値段(ESで年間約10万円)になってしまいます。業務で商用ソフトウェア を動かす場合などは RHEL を選ばざるを得ないこともあるでしょう。

    • http://www.redhat.co.jp/software/rhel/whichproduct/
    • http://www.redhat.co.jp/software/rhel/
    • http://www.redhat.co.jp/software/rhel/RHPW.html
    • http://www.redhat.com/software/rhel/desktop/

      なお、30日間無料 利用できる評価版 (Free 30-day Evaluation Subscription to Red Hat Enterprise Linux 4) が提供されています。この評価版は RHEL のすべての機能が利用可能で、評価期間が経過した後は Red Hat社より正式にサポートを購入し継続運用するという形に移行することもできます。

  2. Fedora Legacy のパッケージを併用しながら Red Hat Linux を使い続ける。

    Red Hat 社の公式なサポートが切れてしまい、今後 Fedora Project はその派生プロジェクトである Fedora Legacy Project よりアップデートパッケージが提供されます。ただしアップデートはそれほど迅速でない上、最小限しか提供されません。今後どうするのか決まるまでの延命措 置として利用した方が無難です。なお、RHL7.2 と RHL8 のサポートはユーザーの利用が少ないという事情から終了(あるいは中断)しています。

    • http://fedoralegacy.org/
    • http://fedoralegacy.org/about/faq.php
    • http://slashdot.jp/article.pl?sid=04/01/30/1157237&topic=61&mode=thread
    • http://www.itmedia.co.jp/enterprise/0401/30/epic01.html
    • http://click2k.net/modules/news/article.php?storyid=13
    • http://ja.wikipedia.org/wiki/Fedora_Legacy
    • サ ポートが終了したRed Hat Linuxをアップデートするには(yum編)
    • サ ポートが終了したRed Hat Linuxをアップデートするには(apt編)

      パッケージ管理ツールとして APT や YUM が Legacy Project のページで提供されています。導入するための詳しい手順については、次の How To の解説を読みましょう。

    • Quick start for using yum on Red Hat Linux 7.x
    • HowTo for using yum on Red Hat Linux 7.x
    • HowTo for using apt on Red Hat Linux 8.0
    • HowTo for using apt on Red Hat Linux 9
    • HowTo for using yum 2.x on Red Hat Linux 9
  3. 商用アップデートサービスを利用しながら Red Hat Linux を使い続ける。

    テンアートニ Linux アップデートサービス
    http://updates.10art-ni.co.jp/support/redhat/

    クララオンライン Linux セキュリティアップデートサービス
    http://www.clara.co.jp/service/linux/recent_security_advisories.php

    ユニアデックス『Linuxセキュリティーホール・パッチ自動適用ソリューション』 http://www.uniadex.co.jp/news/syosai/n1_20040310.html
    http://www.uniadex.co.jp/service/onestop/onestop_18.html#linux

    これらのサービスを利用して RHL を使い続けてもいいでしょう。

  4. 他の Linux ディストリビューションに移行する。
    1. RHEL 派生ディストリビューション(RHELクローン)に移行する。

      Red Hat Enterprise Linux から派生したディストリビューションがいくつかあります。公開されている RHEL のソースコードから、Red Hat の商標を取り除きパッケージ化したもので、RHELとバイナリー互換性があります。非営利組織が提供していて無償で入手可能で、ドキュメント類も Red Hat Enterprise Linux のものをそのまま利用できます。高品質な RHEL がベースなので業務用にも利用できます。

      CentOS は RHELをベースにしたディストリビューションのなかでは一番人気のものです。複数の開発者の間で組織だって開発が行われており、その結果アップデートが でるのも非常に早いのが特徴です。世界中に公式ミラーも多数あり安定供給されています。

    • http://www.centos.org/modules/tinycontent/index.php?id=13
    • ftp://ftp.riken.jp/Linux/caos/centos
    • http://ftp.riken.jp/Linux/caos/centos

      White Box Enterprise Linux は、RHEL をベースにしたディストリビューションの一つで、パッケージ独自の追加がないのが特徴です。開発者が1人なのが、ちょっと気になるところです。

    • http://whiteboxlinux.org/download.html
    • ftp://ftp.kddilabs.jp/Linux/packages/whitebox/
    • ftp://ftp.riken.jp/Linux/whitebox/

      Scientific Linux(旧名称 Ferimi Linux) は、米国フェルミ国立研究所が高エネルギー物理学、原子核物理学のプロジェクト用にRHELをベースにパッケージ化したもので、各国の研究機関で、研究プ ロジェクトで利用されています。

    • https://www.scientificlinux.org/
    • https://www.scientificlinux.org/download/
    • ftp://ftp.riken.jp/Linux/scientific/

      Tao LinuxもRHEL をベースにしたディストリビューションの一つで、サポートしているアーキテクチャが多いのが特徴です。 これらRHELクローンのライセンスに関する説明 が、Red Hat社とのインタビューの中で触れられており、Red Hat社はこれらはライセンス的にも問題がなく、GPLが成功裏に実現した典型例であるとの見解を述べています。

    • http://taolinux.org/
    • http://taolinux.org/?q=node/view/17
    • ftp://ftp.riken.jp/Linux/tao
    1. Fedora Core に移行する。

      Fedora Core は Fedora Project が開発している、Red Hat Enterprise Linux の完成度を高めるための実験的なディストリビューションです。Fedora Core は無償で入手可能ですが、日本語環境などに不具合が多く、使用するには苦労するかもしれません。リリースサイクルは6ヶ月(サポート期間は9ヶ月)と短め で、業務用には不向きです。

    • http://www.redhat.co.jp/software/rhel/whichproduct/
    • http://www.fedora.jp/
    1. その他のディストリビューションに移行する。
    • ディストリビューションはどれを選べばいいの??
  • 関連情報
    • 月刊 LinuxWorld 2004年1月号
    • サポートポリシーについて知りたい。?
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Red Hat Linux 9 を入れたいんだけど、どれをダウンロードすればいいの?

インストールして使うだけなら、shrike-i386-disc1.iso から disc3 をダウンロード。開発などでソースコードも必要なら、shrike-SRPMS-disc1.iso などもダウンロード。650MB の CD-R メディアに収まります。700MB のメディアを用意する必要はありません。

Redhat9 ミラーサイト http://www.redhat.com/download/mirror.html

  • ftp://ftp.kddlabs.co.jp/pub/Linux/packages/RedHat/redhat/linux/9/en/iso/i386/
  • ftp://ftp.riken.jp/Linux/redhat/linux/9/en/iso/i386/
  • http://princo.org:8080/linux/redhat/9.0/iso/

BitTorrent? を使ってダウンロードする

BitTorrent? Files for Slashdot Effect Victims http://f.moya.scarywater.net/

CD の焼き方はCD イメージをダウンロードしたのですが、どうやって CD に焼けばいいのでしょう??を 参照のこと。

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Red Hat Linux 8.0, 7.3 などの以前のバージョンは現在でも入手可能ですか。

たとえば、次のアドレスを参照にして利用してください:

 redhat.com:
ftp://ftp.redhat.com/pub/redhat/linux/

KDDI 研究所:
ftp://ftp.kddlabs.co.jp/Linux/distributions/redhat/redhat/linux/

理化学研究所:
ftp://ftp.riken.jp/Linux/redhat/linux/
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「日本語版」や「英語版」が見つかりません。

Red Hat Linux 7.1 以降は各国語版が統合されて一つのディストリになりました。「××語版」というのはありません。

FTP サイトで ja などのディレクトリがありますが、en ディレクトリへのリンクとなっています。実際には「英語版」も「フランス語版」もすべて同じものです。

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XMMS で MP3 が聴けません。

Red Hat Linux 8.0, 9 ではパテントの問題で XMMS から MP3 再生プラグインが削除されています。
この問題に関しては、 オーディオ圧 縮技術と特許ライセンス を参照してください。

  • http://www.mp3licensing.com/royalty/software.html
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Red Hat Linux 9 で Real Player 8 がうまく動きません

Red Hat 9 で Real Player 8 を使うには環境変数の LD_ASSUME_KERNEL を 2.2.5 に設定しておく必要があるそうです。

LD_ASSUME_KERNEL=2.2.5 realplay のように環境変数を一時的に指定して起動しましょう。

  • NPTL を採用したカーネルを使うとあるソフトが動かなくなってしまいました?
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Red Hat Linux でセキュリティ設定を変更したいのですが

設定ツール lokkit を使うのが楽です。

ただし lokkit は現在の設定を無視してセキュリティレベル高から設 定を始めてしまいます。(以前に中などに設定しても起動し直すと高になってしまう)

現在の設定が変更されているかどうかを確認するには iptables というコマンドを使います。iptables -L で現在の設定一覧が表示されます。

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Display Manager を変えたい

/etc/sysconfig/desktop ファイルに環境変数 DISPLAYMANAGER を設定します。

DM 設定
gdm DISPLAYMANAGER="GNOME"
kdm DISPLAYMANAGER="KDE"
xdm DISPLAYMANAGER="XDM"
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Red Hat Linux 9 のインストール時に fdisk を使いたい。

インストーラーの起動後に、Ctrl+Alt+F2 キーを押してコンソールに入って # fdisk でパーティションを切ります。終ったら、Ctrl+Alt+F1 でインストールに戻ります。

パーティションの割り当ては、Disk Druidから割り当てます。

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日本語入力ができなくなります。(kinput2 が死にます)

  • kinput2 の候補表示がうまくいきません? 参照のこと。

ただし、上のリンクを参照しても解決しない例が報告されているので、解決しない場合はこちらも参照してください。

  • 日 本語入力が停止します

オムロン社から市販されているWnn7を替わりに導入を試してみるのも、1つの解決方法です。なお、Red Hat 9の製品版には、付属アプリケーションとしてWnn7が付属しているので、こちらを選択するほうが安上がりになるでしょう。詳しくは、オムロン社のページ のサ ポート情報を見てください。

  • 現時点では、Openoffice.org のサイトに次のような見解が載せられています。

    「現在のRed Hat Linux 9 には、OpenOffice.org 1.0.2 で日本語入力しようとすると、フォーカスをうまく制御できない問題があります。これは、標準の日本語変換プログラムを使用した場合に発生します(おそらく 原因はkinput2です)。OpenOffice.org 1.1でも同様の問題が発生します。」

    http://oooug.jp/redhat/index.html

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前は使えていたユーザ名が使えなくなってしまいました。

Red Hat 9 から shadow-utils のバージョンが変わったので一部の文字が使えなくなっている場合があります。

詳しくはメーリングリストの記事を参照してください。

  • redhat-users 12008
  • redhat-users 12010
  • redhat-users 12509
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コンパイル時に gcc: command not found と怒られます。(GCC を後から入れたい)

Red Hat Linux をインストールするときに開 発環境をインストールしましたか? コンパイラがインストールされていなければコンパイルできませんよ。

ターミナルから rpm -qa | grep gcc を実行して、GCCがインストールされているか確認しましょう。なにも表示されなければGCCはインストールされていません。

Redhat 9の人は、 メニューから システム設定 > パッケージの追加と削除 を選び、開発ツールにチェックをいれて、更新をクリックしてインストールします。

それ以前のバージョンを使っている人は、インストールCDからrpmコマンドを使って(依存関係でエラーが出れば自分で解決して)インストールする か、apt for rpm を使ってインストールしましょう。

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初めて起動しました。やたら重いんですが。

最近のRed Hat 系だと、インストール後や初めての起動後に、anacronが走って locate 用データベースを作成?す る。

この作業が結構重く、それをKDEやGNOMEが重いように感じてしまうことがある。

本来cronがユーザのloginしていない夜中にやるべきことを、マシンの起動直後にやるわけだから重くなって当然。

さっさとntsysvなりchkconfigなりでanacronを外しちゃうのが賢いよ。

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インストール時に問題が発生して作業が続行できません。

Red Hat Linux には、インストールプログラム用に追加のブートオプションが用意されています。このオプションを試してみれば、解決する可能性があります。

  • boot: lowers
  • boot: text
  • boot: apm=off
  • boot: ide=nodma
  • boot: noprobe
  • boot: nousb

その他多数のオプションがあるので、詳しくは公式サイトのサポートページ http://www.jp.redhat.com/manual/Doc9/rhl-ig-x86-ja-9/ch-bootopts.html を見てください。

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Red Hat Linux 9 で再起動すると ADSL がしばらくの間つながらなくなってしまいます。

rp-pppoe パッケージのバグです。

パッケージのインストール時に起動スクリプトの設定は行われるのに終了スクリプトの設定が行われないため、シャットダウンもしくはリブート時に正常 に切断がされず、プロバイダ側が異常終了と判断して五分間ぐらい接続を停止するのが原因です。

以下の方法で解決します。

 # /sbin/chkconfig --del adsl
# /sbin/chkconfig --add adsl

このように一度スクリプトの設定を削除し、追加し直すことで終了時の設定が正常に設定し直されます。

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Open Office.org の最新日本語版 (1.1.4) を使えるようにしたい。

Red Hat Linux 9 には、openoffice-1.0.2-4 が最初から入っているので、予め rpm -e openoffice openoffice-i18n openoffice-libs としてこれを削除しておきます。

APT を利用しているのなら、apt-get remove openoffice-i18n openoffice openoffice-libs というコマンドをその代わりに実行することも可能です。

次に、OpenOffice.org から入手した OpenOffice1.1.4 を次の手順でインストールします。

 $ tar zxvf OOo_1.1.4_LinuxIntel_install_ja.tar.gz
$ cd OOo_1.1.4_LinuxIntel_install_ja.tar.gz
$ ./setup
$ exit

※ グラフィカルなデスクトップからは、 OOo_1.1.4_LinuxIntel_install_ja.tar.gz を
ダブルクリックして解凍(展開)し、その中にある setup ファイルをさらにダブルクリック
しても、インストールを開始できます。
  • インストール後、デスクトップ画面から起動するためには、 赤帽アイコン > オフィス > 他のアプリケーション > Open Office.org を選択します。画面下にあるクイックランチャーのボタンは、リンクが切れてしまうので登録し直してください。

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