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White Box Linux は、White Box Enterprise Linux とも表記され、略称は WBEL
です。これは、ある有名な Enterprise クラスの Linux ディストリビューションをもとに新たに開発された Linux
ディストリビューションです。当初の開発は、アメリカ合衆国ルイジアナ州の DeRidder市にある Beauregard Parish Public Library
(「ボーレガード郡立図書館」と訳されるようです)の援助のもとで進められました。
http://news.scenecritique.com/
モデルとなったディストリビューションで使われていたオープン・ソースコードから、そのベンダーが権利を所有する商標やロゴなどを削除 しています。
"This product is derived from the Free/Open Source Software made available by Red Hat, Inc but IS NOT produced, maintained or supported by Red Hat. Specifically, this product is forked from the source code for Red Hat's _Red Hat Enterprise Linux 3_ product under the terms and conditions of it's EULA."
from http://whiteboxlinux.org/
[関連サイト]
簡単にいえば、次のようです:
http://533.pr.arena.ne.jp/cgi-bin/bbs.cgi
What is the goal for White Box Linux?
More briefly, to fill the gap between Fedora and RHEL.
White Box Linux は、Red Hat Enterprise Linux の「クローン」です。パソコンにインストールして使用したり、再配布することは、Red Hat 社の使用許諾条件に触れる心配はないのでしょうか。これに対する疑問は、Tao Linux サイトの Legal Issues というページあるいは下記の関連リンクを参考してください: http://taolinux.org/?q=node/view/2
Q) What does RH think of the repackaged RHEL distros (whiteboxlinux and cAos2 EL come to mind).
A) It's a perfect example of the power of the GPL. They can do whatever they want. We sell RHEL with a stack of support and services, so it's not competition in the usual sense.(一部引用しています。)
RHELクローン同士の比較については、 LinuxMafia.com の Red Hat Enterprise Linux Forks / Offshoots というサイトの解説が詳しいでしょう。それぞれのディストリビューションの特徴や方向性の違いが簡潔にまとめられています。
配布先のディレクトリーを見ると ftp://mirror.hoge.hoge.xxx/pub/whitebox/3.0/en/… のようになっているので英語版かと思ってしまいそうですが、White Box Linux は多国語に対応しているので「〜語版」という区別はありません。もちろん、メニューの表示や入力はインストール時に日本語が選択できます。
White Box Linux 3.0 / 4 の特徴の一部を一覧にしたので、利用する際の参考にしてください。
(追加すべき項目等があれば、編集してください。)
項目 | White Box Linux 3.0 | White Box Linux 4 |
利用できるアーキテクチャー | i386, x86 64 | i386, x86 64 |
デフォルトの Linux kernel | kernel 2.4.21*1 | kernel 2.6.9 |
インストールに必要なCD | 3枚 | 4枚 |
必要な CPU クロック数 | ||
テキスト・モード時 | Pentium 200 MHz 以上 | |
グラフィカル・モード時 | Pentium II 400 MHz 以上 | |
必要な HDD 空き領域 | ||
最小インストール | 475 MB | 800 MB |
サーバー(最小) | 850 MB | |
パーソナル・デスクトップ | 1.9 GB | - |
ワークステーション | 2.4 GB | |
フルインストール(カスタム) | 5.0 GB | |
必要なメモリー | ||
テキストモード時の最小 | 64 MB | |
グラフィカルモード時の最小 | 128 MB | 256 MB |
グラフィカルモード時の推奨 | 192 MB | |
グラフィカル | XFree86 | X.org |
Gnome 環境 | GNOME 2.4 | GNOME 2.8.0 |
KDE 環境 | KDE 3.1.4 | KDE 3.3.1 |
デフォルトのエンコード | EUC-JP | UTF-8 |
日本語入力環境 | Kinput2 + Canna 標準 | IIIMF + Canna 標準 |
英語 ⇔ 日本語入力の切替 | Shift + Space | Shift + Space |
標準 ウェブブラウザー | Mozilla 1.4.3 (更新版 1.7.7) | Firefox 1.0 |
標準 メーラー | Ximian Evolution 1.4 | Ximian Evolution 2.0 |
文書作成オフィススィート | Open Office.org 1.0.2 (更新版 1.1.2) | Open Office.org 1.1.2 |
エディター Gedit | Gedit 2.2.2 | 2.8.1 |
画像処理 GIMP | GIMP 1.2.3 | GIMP 2.0.5 |
SELinux の実装 | × | ○ |
Red Hat Enterprise Linux 3 / 4 の仕様と大部分が重なりますが、ライセンス上問題のあるパッケージは差し替えられたり、外されたりしています。
DistroWatch.com の WhiteBox のページも参考に。
はい、あります。Red Hat Enterprise Linux 向けのものを参照してください。ハイエンド向けの RHEL AS 用ドキュメントが活用できます。デスクトップやワークステーション用途では、以下のドキュメントを利用する方が適しています。
RHEL 4 [日本語版]
RHEL 3 [日本語版]
RHEL 4 アップデート リリースノート
[英語版(オリジナル版)]
RHEL 3 アップデート リリースノート/ドライバーノート
[日本語版]
[英語版(オリジナル版)]
また一般的に Red Hat Linux 9 の情報はたいていそのままで使えます。RHEL 3 は、RHL 9.1 か 9.2 相当と捕えた方が実際的です。そのため、次の関連項目で紹介している日本語ドキュメント及びマニュアルも十分活用できます。
また、BitTorrent? からも入手可能です。
i386 および x86_64 向けが用意されています。ダウンロードする必要があるのは、いずれの場合も以下3つ(4つ)のisoファイルです。ダウンロードしたら、それぞれのファイ ルを CD-R に焼いてインストール用のCDを作製してください。
なお Respin と付いているものが、リリース後に発見された errata
等のアップデートを行ったイメージファイルですので、こちらを使うことをおすすめします。
最新版の Respin 2 には、"Update 4" も反映されています。
●i386 Binary Discs (For 32bit Intel Pentium & AMD Athlon)
manifestdestiny-binary-i386-1.iso
manifestdestiny-binary-i386-2.iso
manifestdestiny-binary-i386-3.iso
manifestdestiny-binary-i386-4.iso
●x86_64 Binary Discs (For 64bit AMD Opteron/Athlon64 & Intel ia32e)
manifestdestiny-binary-x86_64-1.iso
manifestdestiny-binary-x86_64-2.iso
manifestdestiny-binary-x86_64-3.iso
manifestdestiny-binary-x86_64-4.iso
●i386 Binary Discs (For 32bit Intel Pentium & AMD Athlon)
liberation-respin2-binary-i386-1.iso
liberation-respin2-binary-i386-2.iso
liberation-respin2-binary-i386-3.iso
●x86_64 Binary Discs (For 64bit AMD Opteron/Athlon64 & Intel ia32e)
liberation-respin2-binary-x86_64-1.iso
liberation-respin2-binary-x86_64-2.iso
liberation-respin2-binary-x86_64-3.iso
i386 Binary Discs (For 32bit Intel Pentium & AMD Athlon)
[#z4cc4b6e]
●ISO
liberation-respin1-binary-i386-1.iso
liberation-respin1-binary-i386-2.iso
liberation-respin1-binary-i386-3.iso
BitTorrent? からも入手可能です。
x86_64 Binary Discs (For 64bit AMD Opteron/Athlon64 &
Intel ia32e) [#xeb23271]
●ISO
liberation-respin1-binary-x86_64-1.iso
liberation-respin1-binary-x86_64-2.iso
liberation-respin1-binary-x86_64-3.iso
●ソース・ディスク
4 Manifest Destiny
manifestdestiny-source-1.iso
manifestdestiny-source-2.iso
manifestdestiny-source-3.iso
manifestdestiny-source-4.iso
3.0 Respin 2
liberation-respin2-source-1.iso
liberation-respin2-source-2.iso
liberation-respin2-source-3.iso
3.0 Respin 1
liberation-respin1-source-1.iso
liberation-respin1-source-2.iso
liberation-respin1-source-3.iso
ミラーサイト の中にある Updates ツリーの内容を確認してください。その内容と、Red Hat 社より Red Hat Enterprise Linux に関する重要なアップデート、バグフィックスなどに関する情報を提供する 「セキュリティー&アップデート / ERRATA」というページと比較すれば、状況が容易につかめることでしょう。実際には、英語のエ ラータ・ページの方が、2〜3日程度は情報の更新が早く行われます。Red Hat Enterprise Linux Updates というページも役に立ちます。
Red Hat 社から SRPM というソースパッケージ形式でアップデータが配布されているので、これを利用することが可能です。多くのミラーサイトからダウンロードして入手できます。Red Hat Enterprise Linux Rebuild mini-HOWTO が参考になります。
標準インストールした場合、GNOMEデスクトップ環境では、デスクトップからマウスを使ってグラフィカルな設定ができます。
[メインメニュー](足マークアイコン) > [システムツール] > [インターネット接続ウィザード]
から行います。
WBEL 3.0 では
[デバイスタイプの選択]画面で、アイコンだけ表示され日本語が表示されないという不都合が発生しますが、アイコンの説明は上から順に次のとおりですの
で、注意して設定してください。
[デバイスタイプ]
CIPE (VPN)接続
イーサネット接続
ISDN接続
モデム接続
トークンリング接続
ワイヤレス接続
xDSL接続
http://dag.wieers.com/ から mozilla-flash-7.0.25-*.*.el* をインストールすると良いでしょう。http://macromedia.mplug.org/ を利用することもできます。
Sylpheed の RPM パッケージだけをどこかのサイトから入手しても、インストールは正常に完了できません。インストールするには、他のパッケージも必要となるので注意しま す。
この作業を簡単に済ますには、事前に FreshRPMS (または Fedora.us)から APT を入手し、rpm -ivh apt-0.5.5cnc6-fr1.i386.rpm としてインストールしておきます。
次に apt-get update と実行して APT をアップデートします。
apt-get install sylpheed として、Sylpheed のインストールを実行します。
…Executing RPM (-Uvh)...
警告: /var/cache/apt/archives/gpgme_0.3.15-fr1_i386.rpm: V3 DSA signature: : NOKEY, …
Preparing... ########################################### [100%]
1:gpgme ########################################### [ 50%]
2:sylpheed ########################################### [100%]
[別手順その1ー本家サイトから導入する方法]
http://y-imai.good-day.net/sylpheed/
より gpgme-0.3.10-b1.i386.rpm を入手し、http://sylpheed.good-day.net/sylpheed/rpms/i386/RPMS.sylpheed/
からは sylpheed-1.0.0-1.i386.rpm を入手します。インストールは、次の順序で行います。
# rpm -ivh gpgme-0.3.10-b1.i386.rpm
Preparing... ########################################### [100%]
1:gpgme ########################################### [100%]
# rpm -ivh sylpheed-1.0.0-1.i386.rpm
Preparing... ########################################### [100%]
1:sylpheed ########################################### [100%]
このバイナリは Vine Linux 2.6 でコンパイルされているそうですが、WBEL3.0 R1 でも利用可能です。
[別手順その2ーソースRPMからリビルドする方法]
Source RPMのリビルドからインストールまでの作業は実際どのようにしますか。?
という項目を参考にして作業を行ってください。
インストールが正常に完了すれば、スタートメニューには Sylpheed の項目が自動的に追加されます。
[注意] 公式パッケージのうち、tarball(*.tar.gz)からインストールした場合(バイナリRPMに変換してインストールする場合も含む)には、アイ コンが含まれていないのでGNOMEのメニューには登録されません。( http://y-imai.good-day.net/sylpheed/ )
このディストリビューションでは、ウェブブラウザー (Mozilla) の標準フォントが「明朝体」です。ゴシック体に変更すると良いかもしれません。次の関連項目を参考にしてください。
はい。日付と時刻の調整という設定画面で、「ネットワークタイムプロトコルを有効にする」という項目にチェックを入れます。
Red Hat Linux 9 や Fedora Core ではあらかじめ登録された中から選択するだけですが、WBEL
では空欄となっているので明示的に指定する必要があります。
ntp.ring.gr.jp (Ring Server Project の NTP サーバによる国内サービス)
time.nist.gov (National Institute of Standards and Technology- 米国標準技術局の運営)
これらはその一例です。
ダウンロード先の設定が適切に設定されていないことが原因のひとつとなっている可能性があります。Up2Date では /etc/sysconfig/rhn/sources ファイルに、YUM では /etc/yum.conf ファイルにリポジトリの設定ファイルがあります。
メインサイトはトラフィックが重くなりがちなので、Up2Date を使うときにはメインサイトをコメントして、ミラーサイトを参照するように設定ファイルの編集をした方が良いでしょう。
2004.11.13 現在オンラインアップデートを実行すれば、起動時のブートローダーのメニュー画面は次のようになりますが、デフォルトでは古い方の 2.4.21-15.EL が自動起動してしまいます。
最新Kernelが自動起動するように変更するには、テキストエディターで /boot/grub/grub.conf ファイルを開いて、10行目の記述 default=1 を次に書き換えてください。
default=0
カーネルのアップデートを行うには、通常 yum update とするか、あるいは yum install kernel-2.4.21-15.xxx.EL.xxx.rpm としてパッケージ名を指定するだけで済みます。しかしながら、更新されたカーネルがリポジトリにアップロードされているのが予め判っているにも関わらず、 該当するパッケージが見つからないという場合がまれにあるようです。
その場合、yum upgrade コマンドを使うと解決する可能性があります。
上記の方法に替えて RPM パッケージを直接インストールする場合には、通常の rpm -ivh kernel-name-xxx.rpm を実行します。